【中医学と漢方って・・・?】




一般的には同じものとしてとらえられることも
多いようですが、調べると微妙に違うようです。

約3000年前に最古の中国の医学書『黄帝内経』が誕生
これを元とし、代々の中医臨床家の努力、研究により
体系化されたのが中医学。

「精」「気」「神」の3つを強調し、
陰陽説と五行説を核心理論として
五臓六腑、気血、津液(しんえき)の生理・病理を説明しています。

脈診(みゃくしん)、舌診、問診などを通し、
患者の病状、病性、病位を把握し
その上に、患者の証(全体像)を立てて一番合う有効な治療、
中薬、針灸、推拿(すいな、整体)、気功、薬膳などを行います。


日本、中国の交流、往来の歴史は非常に長く、遣唐使などが持ち帰った中に
中医学の書『傷寒雑病論』が含まれていました。


この本は著名な中医学家が『黄帝内経』を学んだ上に、
本人の臨床実践の経験を積み執筆されたもの。

日本で漢方医になる為には必読の定本で、
臨床治療はこの内容を参考に処方されます。

また、日本の漢方メーカーであるツムラの医療用漢方製剤には
129個の方剤を発売しているそうですが、
その半数以上が『傷寒雑病論』によるものだそうです。

中医学の陰陽、五行、気血、臓腑などの理論と一致した部分もありつつ
漢方には日本風土の実情に合わせて変更が加えられているようです。


梅雨が長く湿気も多い日本では、
「水湿」といって水分が体に溜まった状態が起こりやすく、
体の生理、病理の変化に強く影響を与えるそう。

そのため漢方は独自の「気・血・水」の理論を生み出し、
臨床では日本風土の実情に合う治療が徐々に広がったようです。



漢方は中医学と同じく四診法(望診、問診、聞診、切診)を重視しています。

・皮膚の色・顔色、目の色、舌の状態などを診る「望診」

・体臭・口臭、声・呼吸音などを診る「聞診」

・患者の話す言葉を診る「問診」

・手の脈をとり、腹部の堅さや柔らかさ張りなどを触って診る「切診」です。


 けれど「切診」の中に含まれる「脈診」や「腹診」では
脈の測り方や種類などに違いが見られるようです。

結論として、漢方は中医学の『傷寒雑病論』から生まれ、

日本風土の実情を盛り込んで発展されたものだといえるようです。

漢方と中医学はそれぞれの特徴を持ち、相互に影響しあいながら
人類の健康、防病、治病の役割を担っているんですね。


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